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「イエ・・・・ソノ・・・・自分ハ・・・・」
目を細めてルカは言った。
「で?何をしてたのかな?」
その時には、俺は漸く引き剥がす事に成功して、その魔樹に治癒を掛けて待って居て貰うように念話を送って居た。
勿論、魔樹は喜んで待ってくれるってさ。それを確認して死神の方に振り返ると、死神は・・・・・・・・・地面に正座をして頭を下げて居た。
「え?」
思わず驚いて声が出た。目の前の死神は、プルプルと震えている。
「ル・・・・・・・ルカ?」
思わず問い掛けると、ルカは尻尾を左右に揺らしながら言った。
「最近ー禁忌召喚があまり無かったからー油断してたんでしょ?全くねー自分の大事な仕事だよねー?なんでサボるかなー。僕ねー嫌いなんだよねー。仕事を真面目にしないのさー」
「ハイ・・・・・申シ訳・・・・・アリマセン」
小さくなるようになって、悄気る死神に溜息をついてルカは言った。
「君達の仕事ってー大事って知ってるよねー?抑えてたからー被害は無かったけどさーもしー抑えられ無かったらー滅茶苦茶人が死んでるんだよー?それ分かってるー?」
そう言って、ユラン・・・・・っと尻尾を揺らすルカの様子に、俺は苦笑する。
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