魔武器と召喚

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「ルカ?それ、滅茶苦茶怖いよ?」 俺が言うと、真面目な様子でルカは言う。 「当然!僕ね、怒ってるんだよ!被害が大きかったかもしれないんだから!」 そう言って怒るルカの頭を優しく撫でながら言った。 「大丈夫。なにせ、君に怒られたんだ。彼は二度としないよ。何よりまだ、彼の仕事が残っていますよね?早く苦しんでる優しいキメラを、解放してあげないといけないでしょう?」 そう言った俺に、不満そうに渋々と言った様子で、頷くルカに俺も頷き返しルカの頭を優しく撫でながら言った。 「さあ。仕事を済ませて下さい。キメラにされてしまった彼等の魂を解放して、原因となった人間は・・・・」 そう言って、拘束したままだった貴族の生徒を、転移させて死神の前に差し出す。 そして、もう一人の生徒は漸く意識は取り戻したけど、呆然としたまま腰を抜かせてへたり込んで居たので、そのまま僕の横に転移させる。 「その拘束された人間が原因ですよね?こちらの生徒は、無理やりに巻き込まれました。突き飛ばされてその生徒が同時に魔力を注いだのですよ。 罪は、その生徒にありますが、勿論、彼にも少々ペナルティを課します。それで許してあげていただけますか?」
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