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俺の言葉に、死神は俺を見定めるようにじっと見つめる。
「繋ガリガ見エル・・・・マサカ・・・・・契約ヲシタト・・・・・・馬鹿ナ・・」
俺はふう・・・・・っと、息を吐いて言った。
「それで・・・・・・どうなのですか?」
俺の言葉に、慌てた様子で死神は言った。
「止ムヲ得ヌ。ソノ形ヲ取ルシカアルマイ。シカシ、確認サセテ貰オウ。ドノヨウナ罰ヲ与エルツモリダ?」
鎌を俺に向けるようにして言う死神。認められなければ許さないって構えか?俺は正面から死神を見て言った。
「召喚の契約は行って貰う。それは、魔樹自体が希望しているから。契約を結びたいとね。けれど、契約を結んだ後で、彼には暫く苦しんで貰う。魔力を限界まで消費して貰うから」
その言葉に、生徒もフレッドも驚愕の表情で俺を見る。魔力を限界まで消費する。それは一歩間違えば命に関わる危険な行為。限界を一歩でも出ればそれは死を意味するから。
ギリギリまで魔力を消費すれば、暫くは身動きも出来ない状態になり、ある一定の量まで魔力が戻るまでは非常に苦しむ事になる。
運が良ければ、魔力量が増える事も有るが、これは稀な事。因みに、俺はこれで魔力量を増やした・・・・いや、増やされたって言った方が良いか。
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