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「な!おい!」
思わず声が出たんだろうね。フレッドが、慌てて倒れた生徒の様子を確認していた。魔力の扱いは慣れてるからね。自分だけで無く、他人の魔力だって触れていれば何とかなるし。本人の限界魔力も感知出来るから、調整も出来る。
普通は難しい事なんだろうけど、まあ・・・・・カレンのスパルタのおかげかな。
生徒の様子を確認して、呆れた表情で俺を見るフレッド。
「な・・・・・・お前・・・一体・・・・」
俺は、ニッコリと微笑んでフレッドにカードを出した。偽造カードじゃない方。本当の俺のランクの書かれたカードをね。
カードの色を見た瞬間。顔色を変えるフレッド。
「な!まさか!」
「本物ですよ?信じられないかもしれませんけど」
俺の言葉に、驚いた表情でカードと俺を見比べるようにするフレッド。
「本当に・・・・本物・・・・・じゃ、あの、赤毛の使い魔は・・・・カレンか!」
「正解。内緒ですよ?彼女は気難しいんです」
そう言ってにっこりすると、言った。
「では。報告は立場上、先生に任せますね。後・・・・・面倒なのが結界の外で騒いでるのですがどうします?」
そう言って、結界の外の騒がしい一角を示す。
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