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……夢の中で、暗闇の中で。
僕らを襲ったあの男が、言う。
「邪魔はしばらく入らない」
「未来から来たのは、お前らだけじゃない」
ぐるぐるとその言葉が頭の中を巡る。一体どういうことだろう。彼は何者なんだろうか。
わからないことだらけだ。うまい具合にピースが噛み合わない。この事態の全体像がちっとも見えてこない。
ただ一つ、分かるのは。
「うーむ……」
「真さん?気がついたんですか?」
「わからん……」
「……寝ぼけてます?」
肩に何かが触れる感覚があって、僕はまだ重い瞼を開く。そこに見えたのは天井……ではなく、僕の顔を覗き込んでいる沖田さん。近い近い。
「あれ、おきたさん……」
「やっぱりまだ寝ぼけてますね……」
あれ……ええっと。僕は何してたっけ?
ゆっくり体を起こすと、額に置かれていた濡れた手ぬぐいがぱたっと落ちた。
……あぁ、熱を出して、そのまま寝ちゃったのか。気がつけば着物も新しいものに代えられている。……まぁ、これについては深くは考えないでおこう。
にしても、おかしいなぁ。現代にいた頃は流石にここまでばったばった倒れやしなかったのに。
「大丈夫ですか?まだ寝ていた方が……」
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