Ⅱ.非現実的過ぎやしませんか。

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「……真」 「!鶇」 顔をのぞかせた鶇は僕を見て、ほんの少し困ったようにまゆをひそめた。 「?どうしたの、つぐ」 「お前ら、双子なんだってなー。似てないけどやっぱり通じ合うなんかがあるのか」 僕が気になって鶇に話しかけようとすると、にこやかに少年がさえぎった。ちょっと。空気読んで空気。 「何のことだ、藤堂」 「いやさー、華原……鶇のほうね?がさ、弟君が起きたって言い張るから。来て見たら、言ったとおりに起きてんじゃん、て」 それはただ単に兄貴の第六感が優れてるだけなんだけど。双子関係ないです。 「二人で話させてくれ」 何か僕に伝えたいらしく鶇がそう言うと、男はかぶりをふった。
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