サクラ咲く

23/23
前へ
/23ページ
次へ
 アタシが二人の会話の内容を知ったのは、  あのバレンタインから数年後のこと。  アタシの結婚披露宴でのミナのスピーチだった。  アタシの隣には真っ白なタキシードを着た大好きな人。  「ナオト、ごめんね」  アタシは自分の頬を指差しながら、恥ずかしそうに俯く彼にそっと囁いた。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

51人が本棚に入れています
本棚に追加