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皮
中学生の頃、俺のクラスに変態
的な力を持つオサムという奴が
存在した。
「シゲ!おまえ皮むいたか?」
「はぁ~??なんのこと」
オサムは宮沢賢治の現代国語の
時間にこっそりと言った。
「アソコのさ」
「はぁ~!!」
正直うざかったので無視してい
たのだがオサムは授業が終わっ
てもやたらと俺にまとわりつい
た。
「だから何?」
「あそこの皮だよ」
「はぁ~!?」
俺は結構鈍かったのだが
多くの男子はそれに悩んでいた
らしく、そんなに重要なものだ
とは考えてもいなかった。
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