つぎの話。
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(本気で疲れてるよ……) 怖いよりむしろ、その事実に絶望した。 初夏の風が吹く5月の頃。 空からはまだ燦々と陽射しが注いでいる。 幻聴なんて疲れっぷりには不似合いなほどの清々しさ。 早くあの中に出ていきたい。 頼む時間よ早く過ぎろと、あたしはこれから後の時間、ひたすら残りの勤務時間を目先で数え続けていた。
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