つぎの話。
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(どこだよ、身体) そんなツッコミが浮かんだ瞬間、手は見事に掻き消えていた。 階段に響く、女性社員のにぎやかな声。 先程の手すりに手を添えつつ、彼女らは階段を降りてくる。 すれ違いざまその中の一人に不思議そうな目を向けられて、あたしはようやく我に返った。 改めまして。 なんだ今の。
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