さいしょの話。
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電気の明かりしかないのに、 どこか清々しい朝の廊下。 この空気は嫌いじゃない。 仕事が一番忙しいのはこれから約一時間、それまでひとりで頑張らねば。 さあ今日も気合い入れていくかと、揚々と更衣室から一歩踏み出した瞬間、 視界の端を、制服のスカートが横切った。 「……ん?」
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