第一章~剣道少女~

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「めええぇぇぇええん!」 「紫乃(しない)、冷静になれ。 声ばかりで全くなってないぞ!」 「はい!!」 早朝5時 ある家から2つの声が響く。 鈴のような若々しい娘の声と 味があるがなり声。 味がある声はあたしのおじいちゃん。 県大会で何回も賞を取る剣道の達人で 自慢のおじいちゃん。 「紫乃、お義父さん。 朝から大きな声出すと近所迷惑になりますよ」 で、タオルを出しながら笑いかけてきたのはあたしのお母さん。 全体的に色素が薄く色白美人。 その魅力は街中を一緒に歩いていると姉妹に間違われるほど。 「紫乃そろそろ準備しなさい」 「は~い」 そして自己紹介が遅れたけどあたしは永田紫乃。 幼少期からおじいちゃんに剣道を叩き込まれ 剣道大好き娘。 お母さんゆずりの 自分で言うのも照れるけど 色白で茶色の髪を稽古中は ポニーテールにしてるの。 .
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