第一章~剣道少女~

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現在8:30 『新入生入学おめでとうございます本日は…』 学校の体育館から聞こえるのはきっと校長の声。 入学式って45分からじゃなかったの? 『たくさんさんある学校から我が校を…』 それでもなお校長の言葉は続く。 いくら時間が間に合っていてこれじゃ遅刻扱いだ! あたしはペダルをもっと速くこぐ。 するとやっぱり閉まっている校門が待ち構えていた。 自転車を駐輪場に止めて 校門を飛び越える時間なんかないし… グリップを強く握りしめる。 一か八か ―――ゴクリ 一台の自転車が空中を舞った。 .
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