第一章~剣道少女~

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「固まってどうしたの?ひょっとして俺にみとれちゃった?」 彼は髪色に負けない太陽のような笑顔をする。 あたしは顔を赤らめる。 なんで分かるの? 「あれ、図星?」 彼は首を傾げる。 太陽のようにキラキラ輝く髪が揺れた。 ヤバい綺麗すぎて鼻血出そう。 「大丈夫?気分悪い?」 いつの間にか真ん前にある綺麗な顔。 鼻血が出ないように顔を抑えただけなのに。 心配しているのは分かるけど 「顔赤いし熱でも…」 まだしゃべりは終わってない。しかし、あたしは構わず胸板に思いっきりつつっぱりをした。 これ以上この人の近くにいたら呼吸困難になる。 それにあたしは早く入学式に行かなければ! 腕時計をチェックする。 9:00 遅刻決定だーーー! .
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