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まあこれくらいの仕打ち、いいよな?
会場につくと宴会が始まる時間まではまだ三十分ほど時間があった。
上座には今回出ていく三人の席が用意されている。真ん中は五十嵐の席だろう。
ざわめきのなか下座取りにいそしんで、岩見は真ん中より後ろ側に座ることが出来た。
程なくして宴会が始まるが、当の五十嵐の姿が見当たらない。
「五十嵐二尉はすこし遅れてきますので、先に始めたいと思います」
がっくりとうなだれたのは中隊の半分以上だ。
乾杯さえしてしまえば後の祭。
「先輩~、ちょっと聞いたんですけど先週の警衛で五十嵐二尉と保険の松本さんの悶着があったって本当ですか?」
正確には、松本綾音と五十嵐ではないがなと思う。
「誰に聞いたんだ?」
村上は岩見にビールを注ぎながらにやりと笑う。
「ツレです」
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