Crazy Love

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どのくらい泣いていたか、ふと近くで物音が聞こえてきた。 誰もいないはずの森でどうして物音がしたのか、私は身構えながら、音のした方に注意する。 ガサッ…とさっきよりも音が近くなった。 よく耳を澄ませてみると、足音も聞こえる。 私は意を決して、音のする方に声をかけた。 「だ、誰かいるの!?いたら返事してっ!!」 声を上擦らせながら、私は音のする方に尋ねる。 やっぱり、少し怖かった。 ――いや、かなり怖い。 体を震わせながら、音のする方を睨むようにして様子を窺った。 すると、さっきよりも騒がしく物音が近づいてくる。 早くなった足音に私のキャパシティーが限界を超えた。 「キャ―――!!」 その場に尻もちをついて叫んでいた。 すぐ目の前に感じる何かの気配。 もう、何が何だか分からなくなって、パニックを起こす私。 「いやっ、来ないで!お願いだから!!」 「落ち着いてください」 「いやぁっ!!」 誰かの声が聞こえると共に伸ばされた手を思い切り払いのけた。 「痛っ……」 次の瞬間、苦痛の滲む声を聞き、はっとして正気に戻った。 .
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