それはある日の転校生

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午前中の授業は終わり、いよいよお昼時。腹を空かした狼…もとい、クラスメイト達は一気に学食へ。その様子はF1GPのスタート直後のようだ。教室には武見と数人の生徒が残った。隣りの鴉月は… 「君、少しよいだろうか?」 「あら、なに?鴉月さん」 「みなは一体どこへ行ったのだ…?腹が減ったと言っていたが…」 「そっか。そうだよね。鴉月さん、今はお昼休みだよ。みんな学食に行ったり購買に行ってお昼ご飯買うの。お弁当あればお弁当でもいいしね。」 「そうか…失礼した。…昼時か…」 「……」 (鴉月さん…何食べるのかなぁ…弁当持って来てなさそうだしな…) 「…ん?」 「うっ…」 「君…先ほどから私の事を見ているようだが…何かあるのか?」 「えっ…!いや…その…」 「ああ~!神崎まさか…!鴉月さんに一目惚れ!?」 「ばっ…!ち、違うよ!」 「嘘だぁ~!」 「本当だって!!あ、鴉月さん…!違うんだ…!いや…違うってゆうか…!」 「…君は婦女子をそのような破廉恥な目で見ておるのか?」 「は、破廉恥って…!」 「言い訳などよい!…けしからん!」 「えっ…」 結局鴉月は武見を冷たい目で見た。もちろん武見はそんな目で見ていない。ただ鴉月が綺麗だから、そう思っていた。 キーン…コーン…カーン…コンッ! 「…また?最近チャイムの調子悪いなぁ…」 放課後になると遊び、寄り道、甘い物に飢えた狂犬…ではなく生徒達はクモの子を散らすかのように校門から出て行く。そんな中武見はとゆうと… 「はぁー…」 (そりゃあ鴉月さんみたいな美人がいたら誰でも見るよなぁ…。破廉恥な目って…) ドンッ! 「わっと!ス、スンマセ…」 「あぁん?」 「てめぇ…何処に目ぇ付いてんだ?ああ?!」 「あっ…いや…」 (…うわぁ…まさかのいじめフラグ立った…)
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