†No name†

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ー日本ー カッ、カツ、カツ、カツ…… 歩く音が響く。 「っで、JAPANへ来たは良いけど、何処へ行けば良いんだあ!?」 Restが問う。 「Ⅸ」 Zeroは無表情のまま答えた。 「'ナイン'つったって、しょっちゅう場所変えてんだろ!?どおやって探すんだよ~」 Restはブツブツと不満を漏らす。するとZeroは軽く鼻で笑いながら言った。 「フンッ、彼奴が居るだろ…?」 Zeroは怪しげな笑みを浮かべながらRestにチラッと目をやった。 「?」 それでもRestはZeroが誰の事を言っているのかが解らないようで考え込んでいた。 ワォーンーッ 何処からか遠吠えが聞こえる。 ハアッ、ハアッ、ダッ、ダッ、ダッ、ッ、 ドカッ シューッ 体格が明らかに普通よりも大きい狼が二人の前に現れた。狼の顔はZeroの頭より上にある位大きい。 「お久しぶりです………GIN[ジン]」 「Morgrim[モーグリム]!!!」 Restが叫ぶ。 「フンッ、待ってたぜ」 Zeroが小さく笑った。 狼が喋り出す。 「BOSS。命令を…」 Zeroは眉間に皺をよせ片眉をつり上げた。 「やめろよ、Morgrim。GINで良い。それから敬語も。」 Zeroは頭をかきながらそう言った。 「わかった。」 狼は微笑みながらそう呟いた。
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