第三章

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俺は歩き始めようとしたが、服を引っ張られるような感覚があり歩き出せなかった。 「……どうしたの?」 振り返って見ると、彼女が服を引っ張っていた。 「……あぁ、歩けないのか。」 長い牢屋生活、先程の恐怖。歩けなくなっていても不思議ではない。 そう思って彼女を背負おうと屈んでみたが、反応を示さない。 「……どうした?」 「……て」 「ん?」 「私……を……弟子……にして」 「……は?」
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