600人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は歩き始めようとしたが、服を引っ張られるような感覚があり歩き出せなかった。
「……どうしたの?」
振り返って見ると、彼女が服を引っ張っていた。
「……あぁ、歩けないのか。」
長い牢屋生活、先程の恐怖。歩けなくなっていても不思議ではない。
そう思って彼女を背負おうと屈んでみたが、反応を示さない。
「……どうした?」
「……て」
「ん?」
「私……を……弟子……にして」
「……は?」
最初のコメントを投稿しよう!