序章

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――性格? 「その通りじゃ。まあ、第二の理由にお主に身寄りが無かったということもあるがのぉ。」 ――そうか。では、詳しい内容を。 「うむ、そうじゃったな。この世界で歴史に大きな影響を与えるはずの人間がいるのだが、そいつが色々あって歴史の表舞台に立つ前に死ぬかもしれんのじゃ。」 ――成程、歴史の補正をすればいいのだな? 「あぁ、そうじゃ。聡い者はわしは好きじゃ。ちなみにじゃが、その歴史の補正が終わればお主は好きにしてよい。隠居してのんびり暮らすも歴史の表舞台に立つもお主の勝手じゃ。」 ――それでは、歴史の補正をした意味が無くなってしまうのでは? 「確かにそう思うかもしれないが、この星の歴史は余り定められておらんのじゃ。今回お主にお願いするのは数少ない定められた歴史の補正じゃ。」 ――成程、理解した。 「そうかそうか、ではいきなりだがお前に今から行く世界の知識を授ける。」 ――いきなりだな。 「詳しい内容を話すために向こうの世界の知識があったほうがいいのでな。」
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