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「……大丈夫か?」
――あぁ、何とか。しかし、物凄く痛かったな……。
「すまなかったな。何も説明しなくて……。」
――いや、気にするな。過ぎたことだ。
「ふぉっふぉっふぉ……やはりお主を選んで正解だったかの。」
――そうかい。
「で……知識は入ってきたかの?」
――あぁ。……しかし、このような世界だったとはな。
「ふぉっふぉ、やはり予想外だったかの?」
――あぁ。
「まあ、嫌でも慣れるじゃろう。さて、その知識を与えたうえでお主に詳しい話をしようかの。お主が助けるのはフレイ家の子供じゃ。彼女は魔力が無く親から疎外され現在地下室に閉じ込められている。彼女の魔力が覚醒すれば当面の命の危険は無いのじゃが、その前に何らかのアクションを起こされたらお主の出番じゃ。」
――成程、その子供が当面の安全を確保出来れば俺の役目は無いということだな?
「あぁ。その場合もお主は好きに行動するがよい。」
――了解。
「そうじゃな、では早速行ってもらおうか。力は向こうに付く前に定着するようにしておく。お前の力の内容も知識として与えておいた。では、頑張ってくれ。」
――なぁ。
「なんじゃ?」
――本当にそれだけなのか?
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