未練がましい夫

10/39
前へ
/165ページ
次へ
「レスキュー隊でしょうか?」 「違うみたいだね……ありゃ?」 目が悪いくせに、おばあちゃんはもうひとりの遭難者になにかを見いだしたようだ。白と灰色の髪を揺らして頭をひねっている。 「どうされました?」 「いや、ね。あの女、あたし達と同じ気配を持ってるんだよ」
/165ページ

最初のコメントを投稿しよう!

122人が本棚に入れています
本棚に追加