未練がましい夫

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「つまり幽霊だと?」 「違うよ。雪女の気配だよ」 ……嫌な予感がする。おばあちゃんの言葉を聞いた僕は新たに現れた遭難者に目を凝らした。 「そういうの、わかるんですか?」 「わかるともさ。まさかあたしの孫娘……なんてことはないよねえ?あんた、なにか分かったかい?あたしゃよく見えないよ」
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