未練がましい夫

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雪女の幽霊達が手を下に、もとい雪山に向ける。誰の目を見ても真剣そのもので、思わず唾を飲んだ。あれ?幽霊って唾、出るのかな。 「せいので行くよ……そーれっ!」 どこかおかしいけど、雪山への干渉が始まったらしい。幽霊である僕も、その妖気を肌に感じた。 「あ!雪山が……」
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