登山家を追う雪女
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落ちていたのは大きなスコップだった。うちにあったやつ。 「遭難者さん!」 感情だけが飛んで行き、体は雪に阻まれて水中のハードル走。 盛り上がりに手を振り雪を払いのけると、見覚えのある服の色が白い世界に浮かんだ。 「遭難者さん私です!別荘の女です!」
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