第一話-涙を拭って-

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第一話-涙を拭って-

平成8年4月27日、午後19時31分56秒。 私はこの世に生まれた… 眩しい光に視界が阻まれ前が見えない… けれども私の体は大きな手の平に抱えられて多分、親であろう人の顔の隣に運ばれていく。 「頑張りましたね、女の子ですよ」 「…」 女性は一呼吸おいて私の頭を撫でてからこう言った。 「初めまして…流衣」 そして、私の始まりを告げる…
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