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私は新品の制服を着て、入学式が行われる学校にママじゃなくて幡さんとそのお子さん(芽伊ちゃん)と向かっていく。
途中の桜並木を通ったんだけど凄く綺麗でピンク色に空が染まってるみたいだったんだよ。
でも、この景色をママと見たかったな…
ママ大丈夫かな…って私の心はずっとそればかりを思っていた。
そして、入学式が開式されこれからの事を話していく。
数時間後に教室案内され私の組はA組に指定され自分の席につく。
周りの子達は笑顔でいっぱいなのに私だけ笑顔になれないな…変に思われても仕方ないなと俯いてたずっと俯いてた。
なんでだろ何か怖い…
ママがいなくなるんじゃないかって…
「――さん」
それだけは嫌だ…
「る――ん」
でもママは運ばれって…
「琉衣さ―!」
ま…ま…
「琉衣さん!」
「…」
気づくと先生が何回も何回も名前を呼んでいた、でも私は何も言えなかった…
涙もでてた…
先生は驚いて私を慰めていた気がするけど今は涙を拭う事しかしなかった。
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