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「っく…琉衣ちゃん…」
幡さんが泣きながら私を抱きしめてるの先からずっとずーっと、だから私も泣きながら抱き着く。
その時、幡さんが口を開けた
「琉衣ちゃんパパは?」
「……」
幡さんの胸の中で首を横に振る、何故ならパパはママが嫌いになって出ていっちゃったから…
「そっか…」
黙って首を振った私を幡さんは更に強く抱きしめてくれた…暖かい腕と胸を使って。
時計が午前1時を指した辺りに家に到着し私は一人で寝る準備をしてベッドに入る。
「ま…ま…ママ…」
布団を被り丸くなって泣いたいっぱいいーっぱい泣いた。
寂しくて、怖くて、不安で…バィィン
「ビクッ……?」
何かでかい音がした
バィィン、バィン!!
ほらまた音がした。
私は何故か起き上がり音がする方に歩み寄っていく
「ビクビク……」
体は震えていたけど気にせずに、歩み寄っていくと音はどうやら家の外からしてるみたいだった。
玄関を開けて恐る恐る顔を出すと目の前には小さな光りの玉が弾んでいた
「バィンバィン」
私はその光りの玉に近寄り触れてみた。
その時、体が浮いた感覚がして周りがみるみると光りに包まれていく。
「き…きゃあああ…」
そして、何が起きたかわからないまま目を閉じた…。
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