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って聞かれたから、ここまでの事を覚えてる限り話した
「そう…って事は君は違う所から来たって事になるのか」
「…」
私は黙って頷き、巫女さんを見ずに俯いて何も言えなかった…
それを悟ったのか巫女さんは私を抱きしめて
「私と暮らそう、君が元の世界へと戻れる時がくるまで」
そう優しく言われた時、私は大声で泣いていた
「うぅぇええん!!」
「怖かったね…」
「うわぁぁぁん!!」
「もう大丈夫だから…」
「うぅぇええん!!」
泣いて泣いて疲れるまで泣いた。
巫女さんはそんな私をずっとずーっと、抱きしめて頭を撫でてくれて泣き止むまで側にいてくれて…
まるでママみたいに優しくしてくれた。
しばらくして泣き止んだ私を確認して、巫女さんは私の名前を聞いてきたから
「か、神咲流衣…」
って言って、笑顔で巫女さんを見上げた
「流衣か、いい名前だ…私は神宮 芬、巫女をやってるんだ」
「巫女?」
「そう、妖怪や怪物、悪霊を封印,退治をしてるんだよ」
って言われても私はまだ理解出来ないから頷くだけだったけど、一つだけ気になる事を言ってみた
「ここは何処なの?」
「ここは朧月夜がつづく臨海の大国、風韻という場所だ」
こうして私は、この風韻の町で新たな時を過ごしていく事になった…
新しいママと共に…
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