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「あぁもう!あのくそ総司め!近藤さんの前で…恥ずかしいじゃないっ。」
美織は廊下を歩いている途中、ある部屋の前で足を止めた。美織は襖を静かに開け中を覗くとそこには…
「左之ぉ//腹芸やれぇ~。」
永倉新八
「そうだよぉ。酒の時には左之さんの腹芸がなくちゃな。面白く左「うるせぇ。1人でやってろ」。藤堂平助に原田左之助。
そして3人のやり取りを見ていた美織が吹き出したと共に…………………ガタッ……
「ヤバッ」
3人の視線は美織に向けられた。
「失礼しましたぁぁぁあ」
美織は部屋の前から走り出し恥ずかしさのあまりに違う部屋に入っていた。その部屋には殆ど物は無く、綺麗に片付いていた。
「ふぅ。危なかったぁ。ここなら大丈…カチッ…
美織の首には冷たい刃物のような物がペタリとあてられていた。
「新選組の者ではないと見受けられる。名を申せ。」
「そっその声はもしかして一ちゃん?」
美織は声のするほうに体を向ける。
「確かに斉藤一だが、何故、俺の名を知っている。もしや長州の間者かっ!」
「これじゃダメかぁ。しょうがないか。丞、出てき。」
美織の言葉で出てきたのは監察兼監察医をやっている山崎丞だった。そして美織の幼馴染みでもある。
「やっぱり美織には敵わへんなぁ。さすが天才美人監察方や。」
「今は監察医もやっとるんよ。」
斉藤は2人の話の意味が理解出来てないのだった。
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