20人が本棚に入れています
本棚に追加
「次はどこに行こうかなぁ。」
と歩き進めてたどり着いたのは炊事場で、目の前には父的存在の人が料理をしていた。
「……源さん?源さんだぁぁぁ。お久しぶりです。」
「おぉ、美織ちゃんじゃないか。お久しぶり。」
美織の目の前に居たのは井上源三郎だった。
「元気にしてたかい?」
「元気だったよ。源さんが食事作るって相変わらずだね。」
「そう言う訳じゃないよ。食事とかは当番制で今日は偶然、私だっただけでね。そう言えば『歳さん』に挨拶したかい?」
美織は『歳さん』と言う名前に反応して目を見開いていた。
「ねぇ源さん、『歳さん』って土方ちゃんの事?」
「そうだよ。この新選組には試衛館道場の人たちが殆ど居るからね。ちなみに歳さんはここの副長をやっているんだよ。」
「土方ちゃんの部屋ってどこ?」
それから美織は部屋の場所を教えてもらい、土方の部屋を目指す。
最初のコメントを投稿しよう!