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簪屋で生活していた私。
これ以上はお雪さんに迷惑をかけたくないと思う気持ちが強まり簪屋を出ていく事に決めた。
美「お雪さん、いままで本当にありがとうございました。」
いきなりの言葉にお雪さんは困っていたけど優しく
送り出してくれた。
雪「美織はん、またいつでも戻って来ていいんやからね。」
その最後のお雪さんの言葉で私の頬に一滴の雫があった。
美織はお雪さんに別れを告げた後、京の町を歩き始めた。
途中、何者かに腕を引っ張られて人気のない暗い小道にいた。
美「痛いなぁ。手、離してくんない?」
美織は反対の手で相手の手を叩こうとする。その瞬間、懐かしい声が近くで聞こえた。
総「はぁ~。兄の手を叩こうとするなんていつの間にか荒れた妹になったなぁ。」
美「総司?!」
美織の前には兄の沖田総司が居た。ビックリした美織はまだ口をぽかーんとあけている。
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