―第一話―

3/7
前へ
/96ページ
次へ
あやめ「こ、近藤さんっ?いつの間にいらしたんですか?」 勇「ん?今だよ。」 いつの間にか私の後ろに立っていたこの、ガッシリとした体格の男は近藤勇。 土方さんが幕吏になった二日後くらいに江戸から帰ってきた。 勇「いやぁ、歳は幸福者だなぁ。私がいない間に、こんな可愛らしい娘さんを捕まえていたんだから。」 近藤さんはその大きな口で豪快に笑う。彼の一番の特徴は、拳が入るほどの大きな口である。 あやめ「捕まえるだなんてそんな。」 勇「ん?なんだ、歳が口説き落としたのではないのか?それとも、寝捕られた…」 あやめ「ち、違いますっ!!」 寝捕られたって!なんてことを…! 勇「そうかい?歳ならやりかねんぞ?あいつの女癖は悪いからな。」 あやめ「ひ…土方さんはそんな人じゃないですよ。」 歳三「お、嬉しいこと言ってくれんじゃねぇか。」
/96ページ

最初のコメントを投稿しよう!

196人が本棚に入れています
本棚に追加