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土方さんには、今私が新撰組にいることを伏せておくように、といわれている。
なんでかはわかんないけど。
店主「そやったら、近くにもう一軒店があるさかい、紹介しましょか?」
あやめ「えっ、本当ですか?ありがとうございます!」
私は道を教えてもらい、そのお店まで行った。
あやめ「……ご、ごめんくださーい…」
少し古びた一軒家で、いかにも老舗って感じ。
???「はいっ!少々お待ちを!」
奥から女の人の声がして、店先まで顔を出した。
…なんて綺麗な人だろう。
肌が白くて、唇なんかは嘘みたいに真っ赤で、優しい、澄んだ眼…
あやめ「あ、あの。沢庵がほしいんですけど…」
???「まぁお客様、はじめてね。大根でいいかしら。」
あやめ「あっ、はい。」
綺麗な手で、沢庵をよそってくれた。
あやめ「あ、ありがとうございます。」
???「今後とも、ご贔屓にして下さいね。私、お雪と申します。」
あやめ「お雪さん…」
雪と名乗った彼女。名前の通り、雪のように白い手で、私に手を振って見送った。
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