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三四郎「とにかくだな。修理道具の代わりを探すしかないな……。」
宏「こんな森の中に、ペンチがあるわけないやん。」
三四郎「…………。」
三四郎は冷や汗をかきながらも黙った。それも……何の案もでなかったかのように。
宏「おい。黙るなよ。」
宏は三四郎の襟を掴んだ。
彰「ちょ、待て。落ち着けよ。元はと言えばな……。」
キン、キン。うぉぉぉぉぉぉ。
刀がぶつかり合う効果音と、人々の唸り声が聞こえた。
彰「このパターンはまさか……。」
正志「せ、戦争だ。」
三四郎「やばい。」
宏「ちょ、隠れろ。隠れろ。」
四人は恐ろしい焦りの表情を表しながら、隠れた。
ドキューン。ぱんぱん。
銃声が鳴り響く。
正志「て、て、て、て、鉄砲や。」
宏「ちょ、手組むなよ。気持ち悪い。」
三四郎「お前も同じやんけ気持ち悪い。」
宏「じゃ、離せや。」
三四郎「お前も離せ。」
二人はガチガチで揉めながら、手を組んでいる。
彰「み、見ろよ。」
正志「鎧や………本物の武士や……。」
彰「かっこええ。」
彰は見とれていた。
正志「見とれている場合か……。俺たちまで巻き込まれる。」
宏、三四郎は頷いた。彰はそれにのり、隠れた。
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