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「おはようございます、姫様…お身体の調子はいかがですか?」
「おはよう…調子はいいわ」
「それは良かったです、何かありましたら私どもをお呼びくださいませ」
「ええ…」
いつものようにメイドがわたしの部屋に来て、身体の調子を伺ってくる
そしてわたしは元気と答え、メイドは安心したようにわたしの部屋を去る
調子が悪くても、悪いなんて言えないわ…だって…わたし知っているの
幼少時にわたしが高熱を出したとき、わたしの体調管理を怠ったと言う理由でクビになったメイドがいるってこと…
メイドは何も悪くないのに、わたしが体調を崩したせいでクビになってしまった…
それ以来、わたしは体調が悪くても強がるクセがついてしまった…
体調が悪いのに強がってたってことを知られたら、メイドや執事は全員クビになってしまうかもしれない…
でも言うことができないの…わたしのせいでクビになったメイドのことが蘇ってきてしまうから…
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