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  カチャカチャ  カチャ 謎の音がした。 「……?こ、これって……」 「首輪、だ!」 何故か誇らしげに言う。 状況のイマイチ掴めないクラネリナは聞き返す。 「……はぁ?首輪?」 「フハハハハ!!光栄に思えよ?今からお前は俺の領地だ!」 高笑いしているイギリスをよそに、クラネリナはようやく状況がわかったようだ。 「なるほど。私は英領になってしまったという事か」 「そうだ!」 「へぇ……。でもさぁ、これ首輪なんだよね?」 「首輪以外の何に見えるんだよ。首に付いているからこそ俺の領地であると言える!」 「ふぅん……そうなんだ」 イギリスの答えに満足したかのように頷くクラネリナ。その顔には怪しい笑みを浮かべていた。 それを見たイギリスは、背筋に悪寒が走るのを感じた。  
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