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「いやはや……礼拝堂の扉が内側に開くとは……」
「まぁ、冷静になれない状況だったからね。仕方ないと思うよ?」
日本とクラネリナは礼拝堂を出て校舎に向かって歩いていた。
あの後、クラネリナは扉をあっさりと開けた。内側に引いて。
外に出た二人は空が暗いのに驚いた。周りにある物の形がかろうじて見えるだけで、ほとんど状況がわからなかった。
とりあえず校舎に入ろう、ということになり、今はここまでの経緯を互いに話していた。
「……というわけです」
「成る程……。日本さんとイタリーとプロイセンと……ドイツさん?の四人で礼拝堂に行った。そしてみんなに置いていかれた、と」
「えぇ。クラネリナさんはどうして礼拝堂に?」
「…………、まぁ、もう現実になっちゃったしな……」
「現実になった……?何がですか?」
「予知夢」
クラネリナは一呼吸おいてから話し始めた。
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