‐04‐

10/17

122人が本棚に入れています
本棚に追加
/164ページ
  「時間が合ってないのよ」 「? でもクラネリナさんは20分には帰れと言われませんでしたか?」 「そうだけど……それは余裕を持たせる為というか……。 私が“予知夢”で見た時は4時半だったの。でも実際に“変化”したのはもっと早かった」 「確かに……。私が礼拝堂に入ってから30分経ったとは思えませんし……」 「少し違うことはよくあるけど……何か、今回はおかしい、かも」 話し込んでいるうちに、二人は昇降口に着いた。上履きに履きかえながら、クラネリナは日本に尋ねた。 「ねぇ、職員室ってどこ?」 「職員室……ですか?」 「うん。もしかしたら校門の鍵があるかもしれないから」 「え、開いてないんですか?」 「多分ね。“予知夢”で見た時は開いてなかったから」 「そうなんですか……」 ということで、二人は職員室に向かって歩き出した。  
/164ページ

最初のコメントを投稿しよう!

122人が本棚に入れています
本棚に追加