とある大学の文学部生が書く短編集

リア充

翌朝。
日曜日だったが、朝日と共に７時に気持ち良く目が覚めた。たまには早起きも良いな、と思いながら顔を洗い、そのまま朝食を作る。
大学に入学して、初めての一人暮らしをすることになり料理も初めてだった俺だが、最近は慣れてきた。ハムとピーマンを切って食パンに乗せ、更にチーズを乗せて最後にケチャップ。それをオーブンで焼けば簡単ピザトーストの完成だ。我ながら良く出来た。
それをほうばりながら朝のニュース番組を観る。久しぶりに日曜日に早く起きたので、観たことのないコーナーが放送されていた。
そして食べ終わったら、昨日の夜に洗濯した洗濯物を洗濯機から取り出しベランダへ。今日は快晴。洗濯物も良く乾くだろ。
それから着替えて歯を磨き、ワックスで髪を立たせて外へ。
涼しい初夏の朝を駅まで歩き、そのまま地下鉄に乗り込む。時刻表は見てなかったが、ちょうどのタイミングで電車が来た。
大学近くの駅で降り、大学のキャンパス内へ。いつもより静かな休日のキャンパスを歩き、図書館に直行。何冊か本を取ってきてパソコンの前に座り、来週提出のレポートを書く。あれ？今日は日曜日だから今週か？なんて無駄な事を考えながらキーボードを叩く。クーラーが効いた図書館は快適だ。