リア充

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俊哉は相変わらず面白いし、亮介は様々な所で集めてきた噂話で場を盛り上げる。酒が回った詩織は下ネタを言い出し、それをちょっとウブな桜が止める。男子は笑いながらそれに拍車をかける。 良い感じに酔ってきたところで、終電前に女子は帰宅。少し寂しかったが、その後は男だけでサークルメンバーの誰が可愛いかなんて他愛ない話題を真剣に議論する。 そのうち眠くなってきたので、誰が声をかけるともなく男3人が床にザコ寝。亮介が将来の夢とか語っていた気がするが、夢うつつだったのでイマイチ覚えていない。 気がつくと朝で、俺は横になったまま携帯を開く。もう10時だった。3人とも授業は昼からなので今日はのんびりだ。俺以外の二人はまだ寝ている。 桜から おはよう♪ 昨日楽しかったね(^O^) なんてメールが来ていた。最近桜と良い感じなのは、二人にはまだ秘密だ。俺も近々リア充とやらになるのかも知れない。 しかし、 今俺は、俺のリアルは充実していると感じていた。 昨日から振り返るとなんてことない大学生の日常だが、それでも今充実感を感じている。 幸せなんて、意外とその辺に転がってるのかも知れない。 彼女がいるやつをリア充だとかひがむ前に、自分のリアルを見つめ返してみれば良い。 でももし桜が俺の彼女になったら、もっとリアルは充実するのかな、なんて思いながら起き上がって伸びをする。 ほろ酔い程度で昨日は終わったので、二日酔いはない。 少し気だるい朝だが、それも心地良かった。 .
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