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人はみな、足りない何かとを常に探している。
ある人は充足感を求めて荒野をさすらい、その生を消費している。
またある人は、飢えた心を満たすため、底のない沼に溺れて身を焦がす。
人はみな、それを求めすぎると闇に染まるのだ。
それというのは――…そう、欲望のこと。
欲は人から色を奪うもの。
色を奪われた人は、自分を忘れ…ただ、それを求めるばかり。
人はみな…好奇心と欲望の前では無力なのだから。
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