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2年前のある日、雨が酷かった夜…高校生だった俺はいつも通り家に帰った。 家に帰ると、玄関で薫がポツンと立っていた。 「ただいま、薫」 「おかえり…あっ、あのね…相談があるんだけど…」 そう言った薫は普段とは違いそわそわしていた。 「わかった、俺の部屋で待ってろ。風呂入ってくる」 薫はコクンも頷き俺の部屋に向かって行く。 薫が相談なんて珍しいな…そう思いながら俺は風呂に入った。 風呂を上がり、部屋に戻ると薫はベットの上で座っていた。 「薫、相談って?」 隣に座りながら薫に言う。 「…お兄ちゃんは男の子を好きになったことある?」 ――ビックリした。 俺は薫が男でも、兄弟だとしても好きだし 第一、小学生の薫がそんなことを言うとは思わなかったから… .
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