出会い

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奏太はどこか呆れたよう表情をしながら窓の外を眺めた。 生まれつき体が弱くて風邪ばかりひいている。 家庭は裕福。 親から学校に行かなくてもいいといわれ一ヶ月に数回しか登校できない毎日。 それどころか学校に行く時以外に家から出たこともなければ,必ず送り迎え付き。 まるで籠の中の鳥のような生活に奏太は嫌気がさしていた。 勉強は家庭教師,社交ダンスや英会話などを教えに来る人が毎日途絶えない。 親は共働きで顔を合わせるのは一年に数回程度。 身の回りのことはすべて使用人がやってくれる。
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