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『アリーシャ…学校行くよ』
「……いいの?」
今の会話の流れで優が何しに学校に行くのか察したアリーシャは、優に期待と不安を混ぜた視線を投げかけた
『君の願い……叶えてあげる…家を買って…一緒に住もう…ミラ達もこっちに引っ越しさせるけどね?』
視線を真正面から受け止め、今アリーシャが一番欲しているであろう言葉を口にする
すると、不安そうだったアリーシャの顔が花開いたように明るくなり
これからの生活を期待してか、元気な返事を優に返した
――――――――
―――――
――
優とアリーシャはまず学校の事務所に退学届けを提出しに行き、向こうが引き留めるがシカトして学校は即終了
次にアリーシャの案内で来たのが……孤児院
今のアリーシャの本来の家はここなので、ここへの用は書類上の変更記名
ようするにアリーシャを引き取りたいと言う話である
院長と直接それを話したが、家はあるのかやら収入がどうなんだやらと
いつまでたっても話が始まらないので、しょうがなく優がギルドカードを提示して仕事はこれだと言うと
向こうは顔を真っ青にしてこの話を快く了承してくれたためこれにて終了
ついでに、この辺で土地を売買している場所はないかを聞き
近くにあるとの事で、孤児院を出てそこへ直行
そこで、金貨30枚を支払い
広い庭付きの一軒家×5ぐらいのサイズの家を購入
そこのオーナーと一緒に家の点検をして、晴れて今日からお家はここになりましたっと
ちょっと色々省き過ぎたかな?
「広ーい!」
『走ると危ないよー?』
オーナーが帰った途端、待ってましたとばかりにはしゃぎ出すアリーシャを窘めつつ
優は事前に買っておいたカーペットをフローリングに敷いていく
アリーシャを引き連れて、リビング、各部屋同じ作業をする
各所にカーペットを敷けたのを確認して、ついに使い魔Sのお引っ越しが始まる
手始めに優がお馴染みの空間からギルドの部屋にこんにちはして、驚く皆を置いて引っ越し宣言
手始めに、マスターに退去すると伝えるため雅をパシる
そして皆を正気に戻してから、各自で荷物を纏めるよう指示を出す
一つ空間をあけて、纏めた荷物から順にしまっていき
あっという間に荷造りは終了
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