1章:うんざりな日々

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「はぁ……」 上靴を手に取りため息をつく。上靴の中にはどこで拾って来たのかゴキブリやムカデの死体が放り込まれていた。 正直僕は虫が嫌いな訳ではない。だけど、朝からこんな事をされて嬉しい人間もいないだろう。 仕方なく上靴の中に入っていた虫達の死体を植え込みに捨てて一応手を合わせる。小さくたって一つの命だ、うん。 教室に入ると一人の男がニヤニヤしながら寄ってきた。
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