1章:うんざりな日々

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「おぉ、優人君。教室もちゃんと学校来たんだねぇ。偉い偉い。」 その声が聞こえた瞬間僕はつい身体を震わせてしまう。 そう、僕の名前は優人。苗字は桜木。 そして終始嫌な笑顔を崩さないこの男の名前が篠崎健治。今朝の虫もこいつがやったのだろう。 「……僕に構わないでよ。」 僕は言い返すが言葉に力が無い。 「そりゃ冷たい反応なんじゃねえの?なぁ、ゆ、う、と、君!」  そう言った途端振り上げられた拳にしゃがみ込んでしまう。 ……拳が飛んでこないと思い顔を上げると篠崎は腹を抱えて笑っていた。
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