1章:うんざりな日々

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「今日お昼どうするー?」 「あ、あたし食堂ー」 気が付けば昼休み。まわりのみんなは友達同士机をくっつけたり食堂へ行ったりする。 当然、この時間も僕は一人。……今日は篠崎にパシられてないだけマシかな。 一人で黙々と弁当を食べていると人の会話がよく耳に入ってくる。 「今日の数学マジ訳わからなかった~」 「考査いつだっけ?」 「なんか桐代山にこの辺の自然を司る神様ってのがいるらしいよ」 「今日なんか凄い面白そうな映画がテレビでやるんだってさ!」 みんな思い思いに会話をしている。大体いつも昼休みはこうやって人の話しに聞き耳を立てて過ごしている。 こうしていれば孤独を感じることも無いし退屈もしないのだ。
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