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第三次人魔戦争
始まりは世界各地にいる魔物の凶暴化だった。
町を出ればすぐとは言わないまでも高確率で現れる。
魔物は魔法と同じように階級があり、上から最上級、上級、中級、下級となり、区域によって現れる魔物の階級で危険度を分けている。
危険度を上からS、A、B、C、D、E、Fとなる。
下の下級でも戦闘能力の乏しい者では歯がたたない。
そのため町から町へと移動する力無き者は護衛を着けた。
しかし来る筈の商人が来ないという事態が発生した。
それだけなら魔物に殺されただけで片付けられるが、その護衛が少し名の知れた手練れだったことから、話は急変した。
下級はもちろん、中級、上級も倒せる手練れが中級までしか出ないDの区域で殺されたのは本来あり得ないことだった。
立て続けに起こる事件。
その中には町に防壁を壊し魔物が襲いかかったという出来事。
それをきっかけに国も英雄の国にして世界最大の国レスナーを中心として完全に調査に乗り出した。
ギルドでは魔物の討伐、護衛、町の外で行方不明となった人の調査、といった依頼が急増した。
属性最強である七帝と世界最強の全帝までもが依頼に追われた。
その中で分かった事実。
それは国の調査の結果と一致していた。
その事実とは魔物の凶暴化及び本来その区域には現れない魔物が現れたことだった。
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