過去~十年前の儀式~

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「おっふったっりっさ~ん♪ お熱いねぇ♪ ふふっこれはもしかして儀式が終わったら別の儀式かな? もちろんお二人が一緒になるね♪ 友人代表の挨拶ならしてあげるよ♪」 ニヤニヤしながらあいつ来た。 その言葉に俺と──は同時に相手から離れ、あいつの方を向くと、また同時に 「「違うから!」」 ……もうこれは嵌められた。 あいつはますますにやつき、 「またまた~反応まで全く一緒で~♪ 幸せだね~♪ 式には呼んでよ♪」 俺はもはや無駄だと感じ、冷静になったところで改めて反論しようとした。 無論、向こうも冗談半分だろうが……いやそう信じたい。 とりあえず冷静になろう…と思った矢先、 「こここれはっ!あのっ! に、匂いだよ!」 「匂い?」 ──の突然の言葉に俺もこいつも怪訝な顔をする。 というか焦ったままじゃどつぼに嵌まる。 「う、うん! ネイトが蛇の匂いヤバいかなって! でも大丈夫だた」 スゲー早口なんだが…だた? ああ、だった→だた、か。 つーかそんなことしてたのかよ。 「へぇ~そうなんだ~♪」 俺の蛇の匂いよりこいつの方がヤバいな。 正直不気味! 「思い人同士水入らずなところ邪魔しちゃ無粋だろ。 二人きりにさせてやったらどうだ?」 グレン! お前も弄ってるとしか思えねぇけどこれでこいつが離れれば!
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