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「おっふったっりっさ~ん♪
お熱いねぇ♪
ふふっこれはもしかして儀式が終わったら別の儀式かな?
もちろんお二人が一緒になるね♪
友人代表の挨拶ならしてあげるよ♪」
ニヤニヤしながらあいつ来た。
その言葉に俺と──は同時に相手から離れ、あいつの方を向くと、また同時に
「「違うから!」」
……もうこれは嵌められた。
あいつはますますにやつき、
「またまた~反応まで全く一緒で~♪
幸せだね~♪
式には呼んでよ♪」
俺はもはや無駄だと感じ、冷静になったところで改めて反論しようとした。
無論、向こうも冗談半分だろうが……いやそう信じたい。
とりあえず冷静になろう…と思った矢先、
「こここれはっ!あのっ!
に、匂いだよ!」
「匂い?」
──の突然の言葉に俺もこいつも怪訝な顔をする。
というか焦ったままじゃどつぼに嵌まる。
「う、うん!
ネイトが蛇の匂いヤバいかなって!
でも大丈夫だた」
スゲー早口なんだが…だた?
ああ、だった→だた、か。
つーかそんなことしてたのかよ。
「へぇ~そうなんだ~♪」
俺の蛇の匂いよりこいつの方がヤバいな。
正直不気味!
「思い人同士水入らずなところ邪魔しちゃ無粋だろ。
二人きりにさせてやったらどうだ?」
グレン!
お前も弄ってるとしか思えねぇけどこれでこいつが離れれば!
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